1905年、福井県に眼鏡産業の礎を築いた増永眼鏡が作る MASUNAGA は、日本の眼鏡づくりを語るうえで欠かせない存在です。

このメーカーの大きな特長は、素材の選定から金型製作、仕上げまでを一貫して自社で担う体制にあります。一般に眼鏡フレームは多くの手仕事を経て完成しますが、増永眼鏡はその工程を高い精度で積み重ねることで、掛け心地、造形、耐久性のすべてにおいて妥協のない品質を追求しています。

今日ご紹介するCROSBYは、オールチタンで端正に仕立てた、スマートな印象のメタルブローフレームです。段差をつけたブローラインが表情にほどよい陰影を与え、すっきりとした佇まいのなかに、MASUNAGAらしい造形へのこだわりが感じられます。

このモデルの魅力は、異なるパーツをあえて組み合わせることで生まれる、豊かな表情にあります。二重構造のブリッジやヨロイまわりのつくりが単なる装飾に終わらず、質感を保ちながら多彩なカラーリングを成立させている点が秀逸です。

ブリッジはクリングスパーツを後方から差し込み、ブリッジ下を2本のネジで固定するという、見えにくいところまで神経の行き届いた精巧な仕様。こうした構造そのものが、CROSBYの静かな個性になっています。
細かいところまで精緻な作りでこだわりを見せる、まさに大人のための上質なメガネです。
MASUNAGA CROSBY 72600円(税込)