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2018.11.20

Hazukiルーペと老眼鏡の違い

Hazukiルーペ、巷で大人気ですね。あんなに鮮明にくっきり見える錯覚を起こさせてくれるテレビCMを見たら誰だって使ってみたくなるものです。

ただ、残念ながらHazukiルーペは、一部の方の一部の要望にしか応えられない商品です。新しく発明された商品でもなく、ただのアイデア商品であり、「ルーペ」であることに変わりはないからです。

ルーペと老眼鏡の違い

 

では基本的な機能の違いをご説明しますね。

ルーペ(=虫眼鏡)の仕事はというと、「物を拡大してみること」です。
老眼鏡の仕事はというと、「近くにピントを合わせること」です。

テレビCMで見る限り、本来は老眼鏡で行うことをルーペでやろうとしているように見受けられます。それをやると実はHazukiルーペの最大の弱点であるピント合わせができない課題が露呈するのです。ピントが合っていないのに、拡大することで見えやすくしていると言い換えてもいいでしょう。

もし、近視・乱視・遠視・老眼などのメガネが必要ない方であれば、ピントを合わせることができるでしょうが、そうでない場合は自分が見たい距離でピントがあうことは残念ながらほとんどありません。

Hazukiルーペは当店でも扱ってますが、あまりにも幻想を抱いて来店される方が多く、体験して原理を説明するとがっかりして帰られる方が多いのです。

物を大きく見たい、細かい字を拡大したい、手芸で針に糸を通したい、などで使うのが本来の正しい使い方です。この用途で使う分には1本でお子様含めた家族全員でシェアして使えますよ。

最後に、近視・乱視・遠視の人はどうやって使うのか?
普段かけてるメガネ(遠近両用メガネ・老眼鏡を含む)の上からHazukiルーペを掛けます。これならピントがあったうえで拡大して見えます。

「道具」というのは用途に応じて作られておりますので、すべての方にぴったりというわけには参りません。通信販売で購入する前に店頭で試したほうがいいですよ。ましてや、Hazukiルーペをかければ老眼鏡や遠近両用メガネがいらなくなるなんてことはまったくないのです。

この記事を書いた人

大坂 亮志

一級眼鏡作製技能士 生まれも育ちも川崎市中原区。国内メーカー・外資系IT企業などを経てメガネ業界に。メガネ業以外にも地域コミュニティを仲間と立ち上げて活動したり、商店街活動に協力したりと、武蔵小杉をフィールドに楽しみながら地域貢献してます。

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