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屈折率1.74・1.76の超薄型レンズについて、原材料メーカーのトラブルにより供給が止まっていましたが、レンズメーカー各社から受注再開の案内が届き始めました。現在の状況と、当店の考え方をお伝えします。
これまでの経緯
レンズの原材料(基材)を製造するメーカーでトラブルが発生し、その影響が国内のレンズメーカー各社に及んでいました。特定のメーカーだけの問題ではなく、業界全体の状況です。
原材料メーカー側の設備トラブルは解消され、安定した供給体制の見通しが立ったとの連絡を受けています。ただし、再開の時期や納期はメーカー・製品によって異なり、しばらくは段階的な対応となります。
当店の対応状況(2026年10月15日現在)
| メーカー | 状況 |
|---|---|
| 東海光学(屈折率1.76) | 9月16日より発売再開済みです。単焦点は通常どおり、遠近両用は一部設計でご購入いただけます(納期は20 日前後になります)。 |
| HOYA(屈折率1.74) | 10月15日より、個別設計の累進レンズ(HOYALUX 雅N・望・紬)と両面複合累進レンズ(Optina・Wellna)の受注を再開しました。10月20日より、累進レンズ(Synchro・スペクティーHG)と単焦点の特注レンズ(NULUX WFi・RFi・WF・RF・EP・ニュールックス)も再開します。当面は特注品のみ、納期は約20日前後かかります。 |
| ニコン(屈折率1.74) | 11月9日より、屈折率1.74素材の全製品で受注を再開します。納期は1週間です。 |
どの製品をご用意できるかは、度数やご希望の設計によって変わります。納期も今後の供給改善にあわせて短縮される見込みですので、詳しくは店頭でご確認ください。
1.74 (1.76) をご検討の方に、知っておいていただきたい3つのこと
供給が戻りつつある今だからこそ、改めてお伝えしたいことがあります。「一番薄い素材」を選ぶことが、必ずしも一番良い仕上がりにつながるとは限りません。理由を3つご説明します。
1. 1.67でも、1.74 (1.76) と同等の薄さに仕上がるレンズがあります
屈折率は「同じ度数なら、数字が大きいほど薄く作れる」という素材の性質を表したものです。しかしレンズの厚みを決めるのは素材だけではなく、レンズ表裏のカーブをどう設計するかが大きく影響します。
設計を工夫することで、1.67の素材でありながら1.76に匹敵する薄さを実現している製品が存在します。素材の数字だけを追いかける必要はありません。
2. 「度数が強い」=1.74が必要、とは限りません
これまで一番薄い素材を勧められてきたために、ご自身の度数を実際以上に強いものだと認識されている方は少なくありません。実際に測定してみると、1.74までは必要のない範囲であることがしばしばあります。
さらに、レンズの厚みはフレームの形やサイズによっても大きく変わります。小ぶりで丸みのあるフレームを選ぶだけで、レンズの差が出ることも珍しくありません。
3. 薄いレンズが、軽いレンズとは限りません
意外に思われるかもしれませんが、これは重要なポイントです。1.74の素材は比重(同じ体積あたりの重さ)が大きいため、薄くはなっても軽くはならない場合があります。
薄さと軽さは、まったく別のものです。「かけたときに軽くしたい」というご希望で1.74をお選びいただいていた方は、むしろ比重の小さい別の素材のほうが、ご希望に近い仕上がりになることがあります。
フレームの重さやサイズ、レンズの直径など、かけ心地を左右する要素は他にもあります。総合的に見てご提案するのが、私たちの仕事だと考えています。
まずはご相談ください
最適な答えはお一人おひとりの度数とフレーム、そして「何を優先されるか」によって変わります。薄さを最優先されるのか、軽さなのか、見え方なのか。
供給状況は引き続き変動しますので、1.74をご希望の方は納期の目安とあわせて店頭でご案内いたします。実際の仕上がりを確認いただきながらご提案しますので、どうぞお気軽にお声がけください。