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2019.05.28

はじめての老眼鏡の選び方(見え方編)

老眼と聞くと、自分がとても年をとったように感じ敬遠している方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、近くが見えない、もしくは近くを見ると目が疲れるというのは、仕事や生活の質を著しく下げてしまい、体への疲労の蓄積も多いですのでしっかり対策を取ることをおすすめします。

 

老眼の始まりはとても個人差があります。と、いいますのも老眼とはそもそも目の中にピント合わせをしている水晶体を支える筋肉の衰えからくるものといわれております。

 

 

しかし、ここで誰もが横一線で老眼にならない理由は、近視・遠視・乱視など遠くを見るための度数に個人差があり、その個人差がある度数に対して手元を見えるようにしていくため、近くを見るメガネの度数もみなさんバラバラなのです。

 

お友達のメガネをかけてもほとんど物が見えないのは、

メガネの度数は非常にパーソナルなものだからです。

 

さて、その筋肉の衰えにより45歳くらいでおおよそ40センチあたりの書類や本が読みにくくなるといわれております。それをレンズの力で補正をして見やすくするのが、老眼鏡であったり遠近両用メガネであったりします。老眼鏡は基本的に40センチに合わせると40センチしかピントがあいませんので、遠くを見たときにボケてしまいます。

 

遠近両用メガネは遠くから近くまでを一つのメガネで見えるようにしたメガネです。老眼鏡と比べると近くの見え方の視野は狭くなりますが、いちいち掛けかえなくてよいのがこの眼鏡の最大の利点です。

 

この他にも老眼対策のレンズはたくさんありますが、ではどれを選べばよいのかという話になると思うのですが、みなさんの生活スタイルによって様々です。

 

例えば:

近視・軽度乱視の方で今までメガネを掛けていた
遠近両用メガネをおすすめします。すぐになれます

 

今まで度付きメガネを掛けたことがない
今後もメガネを掛けたくなければ必要時のみ老眼鏡。掛け外しが面倒であれば遠近両用メガネをおすすめします。場合によっては中近両用メガネのほうがいいかもしれません。

 

普段は遠くは見える・目が疲れやすい・仕事が終わったあとは遠くがぼやけてる
本来は遠近両用メガネがベストだが煩わしく感じる可能性もあり、老眼鏡もしくは中近両用メガネを試してみてご自身の生活にあっているものを選ぶのをおすすめします。

 

 

このようにメガネ屋に駆け込んで頂いても、お客さんの度数によって我々は言うことを変えます。Aさんには遠近両用レンズ勧めるけど、Bさんには勧めないみたいなことも普通にあります。

 

これ、別に意地悪をしているわけではなく、皆様がもっているもともとの度数や視力・生活習慣によってレンズの向き不向きが明確にあるということです。

 

それを我々プロは長年の経験則で、こういう良い点もあるけど、度数的に悪い点が顕在化しやすいので要望の強さがどの程度のものかをお聞きして勧めたり・勧めなかったりするわけです。

 

ですので、このレンズと決め打ちしてご来店頂くより、今の目が抱えている生活課題を解決するにはどうしたらよいかという視点でご相談頂くと話が早いです。

 

最後に遠近両用メガネは早めに始めたほうが慣れやすいです。

 

自分の生活スタイルにあっていれば積極的に取り入れていくのが良いと思います。今の遠近両用メガネは専門家でない限り人から見ても、ただの近視のメガネか遠近両用メガネかの見分けはつきませんよ。

この記事を書いた人

大坂 亮志

一級眼鏡作製技能士 生まれも育ちも川崎市中原区。国内メーカー・外資系IT企業などを経てメガネ業界に。メガネ業以外にも地域コミュニティを仲間と立ち上げて活動したり、商店街活動に協力したりと、武蔵小杉をフィールドに楽しみながら地域貢献してます。

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